Yokohama, DOG RESCUE

  

 

生き物を愛する心ある方々へ

  

  

   


99年11月のご報告

河川敷き様子
 利根川の河川敷の馬たちをご心配いただき、有り難うございます。

 1-2ヶ月に一回の飼い葉の運搬や馬の様子のご報告など、なかなか更新できませんでしたが、去る11月13日の様子をご報告致します。

 なお、乗馬ライフに掲載された事により、多くの方からご支援を頂戴いたしました。誠に有り難うございました。心から、御礼申し上げます。

   利根川河川敷の馬たちへの運搬は、丸一日がかりのために、なかなか行うという事が出来ません。犬の救助やリハビリに必要な時間を日常から絞り出す毎日ですが、1-2ヶ月に一度の運搬は、広い河川敷で馬たちに会えるので、少ない楽しみの一つになっています。

 13日は、保護中の猟犬を2頭連れて、レンタカーのロング・バンで目黒区の飼料問屋さんへ寄り、乾草を積み込み(北米産の美味しそうな乾草はリフトが動かずに、買えなかったのが残念でした)、一路常磐道で利根川へ向かいました。猟期の終わりに山中に捨てられて、何ヶ月も飢餓と闘っていた所を保護された雌のポインターHolyとセターのボニーです。歩くことさせ儘ならなかった2頭も少しは太り、積み上げた乾草の上で気持ちよさそうに揺れています。

 お昼過ぎに現地に着くと、サッカー場以上の広さの放牧場は昨年以上に葦などが多く、見通しが悪くなっているので、活性が低くなっているのでは?と心配になりますが、いつもは直ぐに近寄ってくる馬が見あたりません。乾草をストックしておく廃車の上に乗っても眺めてみても、葦野原の先端からは馬の頭が出ていません。  どうなったのかと不安にもなります。3-4日前には、元気にしていたと、報告があったのですが、、。近所の農家に聞きに行くと、「一番黒い馬が一ヶ月前くらいに病気で死亡して、運び出していたけれど、2頭はいるはずだ、、」との事です。ボロは転がっているし、ひずめの跡も残っているし、、。


搬入した乾草をねだる馬
生い茂った蘆などを伐採する
 不思議に思いながら、廃車のバンの周辺に生い茂った蘆を切り取り、乾草を積み込んでいると、突然、馬が柵の前に立っています。バンのドアの開閉の音で、葦の中に寝ていたのが気が付いたようです。馬は、横になって寝るのでしょうか?    車を柵に近づけて、餌入れに乾草を入れようとすると、思いっきり首を伸ばして積み込んである乾草を引き出し、食べ始めます。餌箱には、持ち主が午前中に入れたのでしょう、昨夜の豪雨にもかかわらず乾いたフスマが底に残っていて、毎日は世話に通っている様子がうかがえます。

 乾草に水を含ませ、頂戴した人参やリンゴを与えると、気持ちの良いほどに、ムシャムシャと、口を動かして、ほうばって呉れます。鼻面を撫で、首をさすっていると、大きな目を動かして、気持ちよさそうに見つめています。

 そんな馬の食事を飽きることなく眺めていると、持ち主が若い衆を一人連れて、車で乗り込んできました。どうしたものか、、と思っていると、車のトランクを開け、「勝手に餌をやっちゃ駄目だぞ!!! いななき会か????」とブツブツ言いながら、フスマや麦、塩などをボールで計りながらすくっては、人参を細かく切りながら餌箱に入れています。

 そんな作業が終わると、「いななき会は来るな、、」とまた文句を言い、「そうじゃないよ、餌を持ってきたから、食べさせて」と反論すると、訝しげにさっさと帰って行きました。相変わらず、無心に餌を食べている馬と小一時間過ごし、夕暮れと共に帰路に就きました。、、 、、、、と言っても、利根川の河川敷には放浪している犬が多く、何カ所かの犬たちがどのように餌を食べているのか、誰かが少なくとも世話をしえいるのか、などを確認しながらの、帰路です。ライトプレーンの小さな飛行場に居着いている犬、河川敷のキャンプの適地に住み着いている犬、皆、犬の散歩がてらに餌を貰っていました。

馬の持ち主の文句は、いつものことです。

 2-3年前、日本動物福祉協会といななき会が高圧的に持ち主に接したために、馬たちへの支援などを受けようとはしなくなってしまいました。

 犬や猫、動物全般に言えることですが、虐待事例というのは精神病とか薬物中毒患者の犯行や、商売として動物を扱っている確信犯が主で、一般的に通報や皆様が目にする動物は、「劣悪な環境で」あっても、飼われている動物で、本質的な虐待とは異なります。

当、利根川河川敷の馬たちも、持ち主の世話がどの程度の間隔で、それが馬たちの健康を維持できるかは怪しいものですが、少なくとも、その人なりに可愛いと思い、養っている状態です。 従って、このような動物の苦境を少しでも改善させるためには、一般人よりはかなり「変人」が多いのですが、持ち主の心の障害を取り除き、徐々に理解させてゆかないと、逆効果や動物に当たり散らし、処分される事もあり、対処するにも時間と忍耐が必要です。

 一年前に、犬の救助活動の中でこの馬たちの現状を知り、それ以前は事故死なども頻発していたために、至急改善する必要がありました。乾草やヘイキューブを、団体を隠して、置いてくると共に、茨城県には強硬に改善と監視、動物保健所の健康検査を要求しました。県も、それまでは頑な態度で放置していた持ち主との接触を我慢強く行い、何とか会話が出来るようにもなり、それに従って、馬への態度も少しは改善してきたように、思えます。

美味しそうに乾草を食べる馬

お尻の状態
 しかしながら、13日の給餌の量でも分かるとおり、与えられている餌は最低限の物と思えます。野ざらしの状態では体力の消耗も激しいでしょう。

 今後も、定期的に乾草などを持ち込むと共に、持ち主の「放棄の了承」を目指したいと考えております。

 犬の多頭飼育の救助でも同様ですが、余りにも過大な支援や改善を他からの力で行うと、現状維持が今後も可能と錯覚をして、了承していた放棄を拒む事が多々あり、コントロールが難しい所です。この様な理由で、日除けや風よけを設置する事を躊躇しているのですが、馬の状態を見ながら、必要な場合には急いで工事を行いたいと思っています。

 散文的ではありましたが、利根川河川敷の馬たちの置かれている状況をご理解いただけたと思います。

 継続的な支援活動は、地味な作業のために、なかなかご理解を得られる事が少ないのですが、今回は馬たちを思う編集者に出会った事により、乗馬ライフに掲載もしていただき、乾草の提供なども、YDRの中心活動に影響を与えずに行えるようになりました。

 有り難うございました。

 動物の救助を実施するだけで精一杯ですので、ウエブの更新やご報告などが滞ってしまいますが、ご理解いただいたいと願います。

 今後も、利根川河川敷の馬への支援を続けて行きたいと思いますので、是非、皆様のお力添えをお願い申し上げます。

顔を寄せて甘える馬

敬具     

平成11年11月18日   

Yokohama,DOG RESCUE


Yokohama, DOG RESCUE「YDR」

  北浦清人

ご連絡をお待ちしています。


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